友達からよくこんなことを聞かれます。
「今まで行った中で一番の国は?」
元々の旅好きに歯止めがきかなくなり、6年勤めた会社を辞めて世界放浪してるわけですが、この質問に答えるのはかなり難しい。自然とか飯とかトイレの綺麗さとか、どこに注目するかによって答えが変わるし甲乙はつけ難いのが本音。ただ僕はいつも、
「一番刺激を受けた、勉強になった、行って良かったと思える国はスーダン」
と答えてます。
そうすると殆どの人は
「は?」
ってなります。
ということで、多くの人に全く馴染みがないであろうスーダンについて、個人的素敵ポイントを紹介したいと思います。スーダンに興味がない人も読んでくれると嬉しいです。完全に主観目線ですので悪しからず。
そもそも場所すらわからない人が多いと思いますので、下の地図をみてくだされ。
アフリカ北東部に位置していて、観光地としても名高いエジプトのすぐ下にあります。2011年に南スーダンが独立したことで現在の姿になりました。
さて僕が紹介するのは、
- スーダン人のパワー
- スーダン人のホスピタリティ
についてです。ボリュームが多くなったので2記事に渡って説明します。今日は第1弾です!
スーダン人のパワー
スーダンは1989年〜2019年の30年間、バシルという独裁者に支配された独裁国家でした。米ワシントンポスト特集の「世界最悪の独裁者ランキング」で3年連続1位に選ばれるくらいの独裁っぷりでした。
そんなバシール政権は2019年4月(つい最近!)に崩壊。2018年12月から始まった市民デモがきっかけでした。平和デモとは言われているものの、それでも沢山の犠牲者が出ていました。4ヶ月の抗議活動の結果、とうとう悪の根源バシルを拘束することができました。現在は民政移管に向けて色々と準備をしている段階です。
文字通り国民の力で独裁者を捕まえて、民主主義を手に入れようとしています。スーダン人は自分たちがやったことに誇りを持っていて、どうすればこれからスーダンがよくなるのか、一人一人が真剣に考えています。僕はそんなスーダン人にめちゃめちゃパワーを感じたわけであります。
現地で仲良くなったスーダン人達と2週間ほど一緒にいた時期があったんですけど、僕は毎日彼らがスーダンの未来について話し合っているのを目の当たりにしました。そして日本人の僕に対して、日本ってどんな政治なんだとか、選挙はどうだとか、民主主義ってどんな感じとか、とにかく聞きまくってきました。
スーダン滞在中に、デモ開始からちょうど1年という節目の日があったんですが、その日はみんな国旗を掲げたり国家を歌ったりしながら行進して、デモの成功と民主化への喜びを分かち合っていました。(中には過激なことを叫んでる人もいて、それには彼らも呆れていましたが)
民主化デモ開始1年を祝うスーダン人。無事平和に民政移管が進むといいなあ。 pic.twitter.com/SVxu5b7wKm
— ゆーさな@真剣に遊ぼう (@yusana7) 2020年2月13日
スーダン人は本当にスーダンが好きなんだと素直に感じました。自分の国をこんなに好きでいられる、未来について考えることができるのって素敵ですよね。
一方日本では、他国と比べて愛国を語ったりする人はそんなにいない(ような気がする)し、街を歩いていても国旗を目にする事は少ない。もちろん過激なナショナリズムは良くないけど、スーダンみたいな国に来ると、自分の国に対して素直に誇りを持てないというのはちょっと寂しいなあと思ったりするわけです。
学ぶべきこと
僕は、自ら立ち上がって独裁者を倒し、自国を良くしようとしているスーダン人から学ぶべきことが沢山あると感じました。沢山の人に聞いてみたのですが、デモに参加してない若者なんて一人もいないと言ってました。本当かどうかは別として、それくらいの勢いだったということでしょう。
日本人は日本のことを語れないとはよく言うものですが、これは今後の日本を考える上で大問題ですよね。(もっと勉強します。。)
デモ行為を賛成するわけではありません。ただ、スーダン人のように一人一人が自国のことを考え、話し合うことは見習うべきだろうと思いました。そしてスーダンが大好きだって笑ってるスーダン人に、めちゃめちゃパワーをもらいました。
無事に民政移管ができることを願うばかりです。
ブログランキング参加中。(別ページに飛びます。戻ってきてね。)
⬇️⬇️⬇️
それと記事が面白い・役立ったと思った方は是非「はてなブックマーク」をお願いします!!
⬇️⬇️⬇️のボタンからお願いします!!