アジア

スーファミのカセットをふーふーすること

2019年3月9日

今日はプノンペン(カンボジア)で仲良くなった中国人ジョー(イングリッシュネーム)と再会する日。

サッカーとレゲエが大好きな27歳。4年間ロスの学校に通っていたため英語ペラペラ。趣味が異常に合ったことから意気投合した。

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見よこのラガスタイルを。初めて話したときの最初の話題は確かボブマーリーについてだったかな。

サッカーに関しても同世代だからか話があう。しかも彼、大の日本サッカー好き。20年以上前の日本代表の選手とかめちゃめちゃ知ってた。ウイイレではいつも日本代表を使って世界各国の代表と試合をしてるらしい。

中でも好きなのは日韓W杯のチームなんだとか。好きな日本人選手を聞いてみると、、

第3位

小野伸二(フェイエノールト時代)

第2位

戸田和幸

第1位

稲本潤一

稲本が今年からSC相模原に移籍したことも当然知っていた。つかいくら何でも戸田はマニアックすぎる。世界のどこかでこんなに日本サッカーが見られているとは嬉しい話ですね。

この日ジョーが日本食を食べたいと言っていたので、とりあえず日本人街があるプロンポン駅で待ち合わせ。約1ヶ月ぶりの再会を喜び、そして腹を膨らすための店を探す。

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結局、鬼の台湾料理ランチ。台湾料理って初めて食った。圧倒的感動。美味い。

んでその後は電車を乗り継いで、ジョーが行きたいと言っていたMega Plazaというショッピングモールへ向かう。私、何も求めずにバンコクに来ているため、やりたいことも行きたいとこもないんで、勝手に予定を作ってくれて有難い。到着してから知ったが、この施設はゲームやフィギア専門の商業ビル。簡単にいえばオタクが集う場所。外国人観光客も希少動物的存在として、何匹かウロウロしていたのを見た。

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最新のゲームだけじゃなくて、初期のプレステやファミコン、ゲームボーイなどかなりオールドなものまで売っていて結構面白かった。一体誰が買うのかは疑問だが。

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ミニ四駆とか懐かしすぎて焦る。

ここでジョーと色々話したのだが、同じ世代の日本人と中国人は似たようなガキンチョライフを歩んでいることが判明。

・ミニ四駆にはまってしょうがなかった。みんな親に頭を下げて買ってもらってた。エンジンは別売りのものを搭載して性能をあげた。

・スーファミが上手く作動しない時は、カセットをふーふーした。それでも駄目なら本体の差込口をふーふーした。まだ動かない時は本体を叩いた。

・プレステで最初に買ってもらったゲームはウイニングイレブン。

・小さい頃はドラゴンボールにはまり、いつしかワンピースにシフトチェンジ。

違う国で生まれ育ってもガキの考えることはみんな同じなんだな。

帰り道も沢山のことを話した。中国人の考え方について教えてくれた。真田も日本人がどうゆう思考回路なのか、どういう気持ちで毎日仕事してるのか、拙い英語で伝えた。

彼からの質問で1番印象に残っているのは、

「もし日本の田舎に土地を持てて農業ができるとしたら、移住したい?」

という質問。

自分が都会より田舎が好きなことは間違いないしイエスと言いたかったけど、仮にそれが現実になった時、自分は本当にそれを選択するのかは正直自信がなくて、何とも中途半端な回答しかできなかった。これから旅をしながら自分は何をしたいかゆっくり考えていきたい。

それともう一つ。ジョーは英語&中国語ができることに加えて、タイ語も少しだけ喋れる。昔、チェンマイのホステルで8ヶ月くらい働いていたからだという。

日本ではバイリンガルというだけで各方面から持ち上げられる事が多いが、世界を見れば母国語&英語が喋れる人なんてゴミの数ほどいる。今旅でもトリリンガルには何人も出会った。これだけグローバル化が騒がれている世の中で、英語をある程度習得したから語学はOKなんてことはなくて、更にもう一言語くらい最低限の会話はできて然るべきなのかもしれない。

ただ一方で、日本語ができるということ自体が、世界目線で考えればなかなか貴重な能力なのかもしれないと感じることもある。外国人にとっては、簡単な会話をする事が出来ても、敬語を習得することはとても難しい。まして読み書きなんてもってのほか。平仮名カタカナ漢字という3つの文字を使う事がまじで理解不能らしい。

つかそもそも論になっちゃうけど、個人的にはグローバル化というのは言葉が出来ることではなくて、海外の人がどんな思考回路なのか、日本人との違いはどんなところなのか、日本と世界の差は何なのかなど理解していることだと思っている。僕が好きな高城剛の言葉を借りれば、大事なのは【国際感覚を持ち合わせている】こと。その感覚を養うにあたっては1人旅は絶好の機会。アンテナビンビンでより多くのことを吸収したいです。

今日でジョーと暫しのお別れ。これからもずっと仲良くしたい1人。こう思えた外国人トラベラーは今旅2人目。1人目はノルウェー人ベン。今でもちょくちょく連絡を取ってるし、必ずどこかでまた会いたいと思っている。

色んなな気づきをくれた彼に感謝したい。

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