長閑な雰囲気、雄大な自然、親切な人達、美味しいダルバート。
真田、すっかりネパールの虜。
もっとネパールのことを知りたいと思う。
もっとノンツアリスティな、もっとローカルなところに行きたいと思う。
現地人にそんな場所がないか聞き込みを始める。
ポカラの街中から半日もかからない距離で、伝統的な雰囲気・文化を色濃く残す村があることを知る。しかも現地の方の家にホームステイができる。
Lwang Village (ルワンビレッジ)
標高約1,600m、アンナプルナの麓らへんにあるにある村。
ネットを見ても日本語の情報は皆無。英語のページも旅行代理店の謎のツアー情報のみ。日本人はおろか欧米人にも全然知られていないんだろう。
http://www.nepalvillagehike.com/2018/08/22/lwang-ghalel-ghachowk/
↑唯一参考になったページ↑
この村を教えてくれたネパール人は、約2週間前に1泊2日のホームステイをしたらしく、沢山の写真を見せてくれた。
「カトマンズなんて行くくらいなら絶対Lwangに行け!カトマンズはただの観光地だ!」
「村人はみんなめちゃめちゃあったかいし、ネパールの古き良き文化を体験できるぞ!!」
「ここで食うリアルダルバートはまじで別格だ!!!」
めちゃくちゃ興奮していた。笑
他にも何人かこの村について聞いてみたが、村の中の村とか、ガチの田舎とか、そんな楽しそうな話ばかり。
ネパール人にとってもルワンビレッジはどうやら特別な場所のようだ。
ポカラから村へ向かう道中から冒険が始まる。公共交通機関のバスも乗合ジープも、平気で川の中を走っていく。もう向こう岸に渡るとかのレベルじゃなくて、普通に川の中を流れに沿って走っていく。
川を駆け抜けるネパールのローカルパス
ポカラ出発から3時間後、ルワンビレッジ到着。ホームステイ先を探す。陽気なおっちゃんと出会い彼の家に決める。隠しきれない田舎の良い人感。英語はno problemとcome以外ほとんど喋れない。
荷物を置いてお茶を何杯かご馳走になる。
ルワンビレッジでのホームステイでは、どこでもお茶が飲み放題らしい。茶っ葉の生産がこの村の主要産業のよう。
このお父ちゃん情報によれば、ここで栽培された茶っ葉はネパール国内で使われるだけじゃなくて、オーストリアをはじめとするヨーロッパ諸国にも輸出されてるんだと。
茶畑は村のシンボル的存在らしい。お父ちゃんに案内してもらった。
ネパールの自然はとても美しい。
夜ご飯はホストファミリー自家製ダルバートを食べる。この村で採れる食材をベースに作られたダルバートは、ポカラで食べたどのダルバートよりも圧倒的に、殺人的に美味かった。観光客向けのアレンジがされていないリアルなやつ。冗談抜きで、本当に美味しかった。ベストダルバートエバー。
ホストファミリーの溢れんばかりのホスピタリティにも触れた。
ネパールの酒、ロキシーを飲んで気持ちよくなったところで22時頃就寝。
翌日は朝日を拝みに行く。
ホームステイ先の3匹の犬も飼い主同様優しさの塊。歩いている僕らに無邪気についてきて、途中からは僕らを先導してくれる。
ベトナムのハザンと全く同じ現象。田舎の村の犬はみんなこんな感じなのかな。
ベストスポットとして選んだ場所は、奥ばった山道の先にある別の村人宅前。笑
お兄ちゃんが歯磨きをしている。
お父ちゃんが朝日を見にきた僕らに気づく。
椅子を持ってきて、ここで座って見なよと促してくれる。
(犬も朝日見て黄昏たいんだね)
日本だったら勝手に人んちの敷地に上り込むな出てけ状態。こっちはどこからきたかも分からん外人を受け入れる。心が豊かだ。
そして、こうゆう田舎で拝む朝日は本当に最高です。
景色はもちろん綺麗。でもそれだけじゃない。
太陽が出てくる。鳥や牛が一斉に鳴き始める。村人の生活感のある音が鳴り始める。太陽と共に生命が生きていることを感じることができる。目からだけじゃなくて、五感で日の出を、地球を味わうことができる。
これは観光スポットでは絶対に出来ない体験。this is 旅。
ホームステイ先に戻ってお母さんの美味しい朝ごはんを食べて、一緒にホームステイした旅人(こいちさんfrom日本、アレックスfromカナダ)やホストファミリーと話をして、お別れ。
ホストファミリーとバイバイして、ポカラ方面へのバスが出る場所まで歩き始めると、また犬達が道を先導してくれる。見送りに来てくれた。
人も犬もみんな優しい。てゆうかこいつらちょっと可愛すぎる。。
観光地は観光地なりの魅力があるけれど、それよりも僕は未開発で素朴な場所が大好きです。
これてよかったありがとうルワンビレッジ。
観光業に力を入れてるネパールにおいて、国内の色んな場所がいい意味でも悪い意味でも今後大きく変化していくことになると思うけど、この村は今のまま素朴な姿をずっと残して欲しいな。